親神様は、人間が陽気ぐらしをするのを見て共に楽しもうと思召され、この世と人間世界を創造されました。そして、人間は自分勝手な思案から、対立抗争を事とし、心の闇路をさまよい歩いてきました。 親神様はこうした人間の姿を哀れと思召し、天保9年(1838年)10月26日、教祖・中山みき様を「やしろ」として、この世の表に現われ、世界人類をたすけ上げる、真実の教えを開かれました。教祖は私達に、人間が互いにたすけ合い、睦み合う陽気ぐらしに至る道を教えてくださったのです。 陽気ぐらし世界実現の御守護を頂くには、親神様のみ教えを聞き分け、それを実践する人々が世界中に満ちていかなければなりません。天理教の信仰者は、自ら教理を実践し、心の成人に励むと共に、広い世界に布教する使命をいただいているのです。 と同時に、親自身の信仰の喜びを、親から子、子から孫へと伝えていく「縦の伝道」があってはじめて、陽気ぐらしへと近づくことができるのです。 子供に信仰の喜びを伝えるには、まず親の立場にある者が、み教えに添った考え方、暮らし方をし、喜びに満ちた日々を送っていることが大切です。親の生き生きとした信仰生活の喜びが、子供の心身の成長に大きな影響を与えるのです。つまり、信仰的に子供を育成するには、親も心の成人を遂げていくことが望まれます。したがって、「縦の伝道」の基盤は家庭にあるのです。 天理教少年会は、家庭における信仰の伝承に加えて、教会や教区・支部におけるグループ活動により、0歳から15歳までの少年会員が教えを学び、ひのきしんに励み、互いにたすけあって、ご存命の教祖にお喜びいただける人材となるよう、育成することを目的として設立されました。 信仰に裏打ちされた家庭の中ではぐくまれ、教会や地域の活動を通して揺るぎない信仰が体質化した子供たちの手によって、喜びあふれる天理文化が創造されていくことでしょう。 |