夏。天理教の信仰の中心、おぢば(奈良県天理市・天理教教会本部)に子供たちの笑顔と歓声がはじけます。「こどもおぢばがえり」は、日本国内をはじめ海外からも帰参した子供たちの真夏の祭典です。 天理教教会本部の神殿の中央に位置する「ぢば」は、人類創造の地点。そこには親神様がお鎮まりくださっています。そして、ご存命の教祖は、いつも子供たちの帰りを待ちわびてくださっています。このすべての人間の故郷に帰り集う子供たちは、真夏の太陽のもとで貴重な体験をします。 「こどもおぢばがえり」は、年間の少年会活動の集大成です。鼓笛隊の練習を重ねてきた子供たち、地域社会で「人のためつくす喜び」をひろげてきた少年ひのきしん隊、教会・教区・支部の活動で教えを学び、たすけあいの輪をひろげてきた子供たち、それに、教会や少年会員の呼びかけに応えて参加する子供たち。みんな親神様の子供、兄弟なのだから、「おぢば」には神人和楽の陽気な雰囲気があふれます。「おぢば」でしか味わえない温かな心のふれあいの中で、子供たちは生涯思い出に残る、かけがえのない夏休みの日々を送ります。 そして、家庭でも学校でも味わうことのない経験をしながら、自主性、協調性、責任感、思いやり、いたわる心をはぐくんでいきます。そして、新しい友達をたくさんつくって、家路につくのです。